ジャックラッセルテリア飼育上の注意点【 ジャックラッセルテリア・ブリーダーズ 】

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ジャックラッセルテリアを飼う上での注意点

ジャックラッセルテリアとの暮らし

ジャックラッセルテリアの子犬 ●もう1つのジャックラッセルテリア?

JKCに公認されている犬種で、ジャック・ラッセル・テリアとは
切っても切れない…兄弟のような深い縁を持つ犬種がいます。

その犬種の名は「パーソン・ラッセル・テリア

ジャックラッセルテリアより少し大きく、その体高・体長の比率
からやや脚が長く見えるのが特徴の犬です。

しかし、その歴史的背景はほぼジャック・ラッセル・テリアと同
じで…ラッセル牧師によって作出されていった犬なのです。

ワーキングテリアとしての資質を高く求めるために、多くの犬種
を掛け合わせていったことから、なかなかタイプを固定すること
ができませんでした。

そこで、近年になって脚が短く胴が長めのジャックラッセルテリアと
、やや脚が長いパーソンラッセルテリアのそれぞれが独立した犬種
として歴史を歩み始めました。

日本でも近年人気が高まってきたジャックラッセルテリアですが、その兄弟と言ってもいいほど
近い犬種であるパーソンラッセルテリアの登録は非常に少なく、希少な犬種となっています。

●タイプもいろいろ

JKCやFCIの公認犬種として認められてまだ日が浅いジャック・ラッセル・テリアですが、
各国において単犬種団体による種の保存は長年にわたって続けられてきました。

日本でも「ジャック・ラッセル・テリア・クラブ・オブ・ジャパン」や
「日本ジャック・ラッセル・テリア保存会」などいくつかの単犬種団体があります。

各国ごと、各団体ごとに、それぞれの考え方によってジャック・ラッセル・テリアを愛し、その犬種を
守ってきたのですが、それがまた、さまざまなタイプを生み出す結果にもつながっているようです。

そのため、ジャック・ラッセル・テリアには、実にさまざまなタイプがあります。
ここでは簡単にその代表的なタイプをいくつかご紹介してみます。

元来のキツネ狩りを目的としたジャック・ラッセル・テリアをハンティング・タイプとし、
そこから次のようにいくつかのタイプが生まれてきました。

◎プディング・タイプ

イギリスやスコットランド地方で、ブルテリアやブルドッグと掛け合わせた、より脚の短いタイプです。
アナグマ狩りや害虫駆除を目的として、作られていきました。

◎オーストラリア・タイプ

オランダで多犬種団体に登録された後、交配する個体数が少なく、
多犬種との交雑が行われて作られてきたタイプです。

主にドッグショーや家庭犬として暮らすことを目的としているため、元来のハウンティング・タイプや
プディング・タイプよりも穏やかな性格で、比較的飼いやすい犬が多いといわれています。

他にも、見た目はプディング・タイプと見分けが付きにくいですが、
ハウンティング・タイプとプディング・タイプで交配されているオランダ・タイプや、
近年アメリカで増えてきた、やや脚の長いアメリカン・タイプなどもあります。

ジャック・ラッセル・テリアは、そのタイプによって性質などが大きく違います。

オーストラリア・タイプのジャックラッセルテリアは、穏やかな子が多いので、
比較的飼いやすいと言われています。

しかし、他のタイプの場合、その強い性格からしつけなどに苦労することもあるようです。

それぞれのブリーダーさんがどのようなタイプを持ち、どのような子を繁殖しているのか、
よく相談し、じっくり検討したうえで子犬を迎えるようにしましょう。

●訓練性能抜群!

ジャック・ラッセル牧師がジャックラッセルテリアの作出にあたり、
大きくこだわったのが、ワーキングテリアとしての資質です。

数多くの犬種を掛け合わせ、キツネ狩りのエキスパートとして
作り上げられた犬種と言ってもよいでしょう。

馬や獲物を追い詰める役を持った他の大型の狩猟犬ととも走り、
巣穴に逃げ込んだキツネを穴の中まで入り込んで追い詰めていく。

そして獲物を追い詰めたとことを大きな声で吠えることで地上の人間に知らせる…
そんな働きを求められたのがジャック・ラッセル・テリアという犬種です。

高い運動能力を持っていることは、容易に想像がつきますよね。

そして、1度穴に入れば、あとはすべて単独行動ですので、自分のやるべきことが
きちんとわかっていなければ、その仕事をこなすことはできません。

そんなことから、訓練性能の高さもうかがうことができます。

最近ではJKCが開催している訓練競技会やアジリティの大会などでも、
活躍しているジャックラッセルテリアの姿をよく見かけるようになりました。

特に、猟犬としての仕事内容とも共通点が多いアジリティは、
実際に猟に使われることのない日本のジャック・ラッセル・テリアが、
その作業意欲を満たすために最適の競技と言えるでしょう。

大型犬にも負けない体力があり、とにかくパワフルで
作業意欲も旺盛なジャック・ラッセル・テリアです。

その犬種の性質を活かして、飼い主さんと共に何かに挑戦するというのも、
また格別の喜びをもたらしてくれるものです。

もし、機会があったらそんなドッグスポーツにも挑戦してみたらいかがでしょうか?

ジャック・ラッセル・テリアを飼う上での注意点


●しつけはしっかり!

どの犬種でも、人と上手に暮らしていくためには、最低限のしつけは必要なものです。
中でも、訓練性能が高く、賢い犬というのは、逆にその賢さゆえの問題点も出てしまうものです。

人の行動パターンを先読みしたり、悪知恵ばかりついてしまう前に、飼い主さん自身が
その犬の性質をきちんと理解し、必要なしつけをしっかりと行うように心がけましょう。

特にジャック・ラッセル・テリアによく起きる問題として『無駄吠え』があります。

ジャック・ラッセル・テリアは穴の中で獲物を追い詰めたとき、
外にいる猟師にその場所を知らせるために吠え続けるのが仕事でした。

これは、逆に言うと必要なときには吠え続けるけど、
そうでないときには吠えないということになります。

そして、地中の穴の中から外にいる人間に聞こえるように吠えなくてはいけないわけですから、
その声はとても大きい…と言うより大きくなくてはいけませんでした。

本来は必要なとき以外は吠えないのがジャック・ラッセル・テリアなのですが、
日本では、実際に猟をするわけでもなく、そのような訓練もされているわけではありません。

そのため、やはり無駄吠えの問題はとても多く見られるようです。

実際はそれほど吠えていなくても、ジャックラッセルテリアの声は大きいので、
目立ちやすく、騒音としてトラブルにつながってしまうケースもあるようです。

ジャックラッセルテリアの無駄吠えは、ほかの犬や猫などの動物を見たときや、人に何かの
要求があり、呼ぼうとしているときなど、その猟犬としての本能から起きるものが多いようです。

この本能から出る問題点を完全にやめさせるのは非常に難しいことです。
でも、人の指示に従って行動することも、また猟犬としての本能であるはずですよね。

そこで、そちらの本能を活かして、吠えても指示によってすぐにやめるようにするなど、
子犬に合った方法で、問題点を解消するように工夫することが大切なのではないでしょうか。

無駄吠えのほかにも、とにかくパワフルで元気いっぱいのジャック・ラッセル・テリアです。

その作業意欲の強さから家庭内でのいたずらも激しく、
またその破壊力も小型犬とは思えないほどの力を発揮したりすることがあります。


普段から、その意欲を満たすために必要な、十分な運動をさせてあげるように心がけましょう。

オーストラリア・タイプなど性格が穏やかなタイプの犬もいますが、
いずれにしてもジャック・ラッセル・テリアは、テリア気質を磨き上げられて作られた犬種です。

この犬種を飼うためには、しっかりとしたしつけが必要であり、
しつけにてこずる可能性もあるという心構えも必要なのかもしれません。


ジャックラッセルテリアが気をつける病気


ジャック・ラッセル・テリアは、他の犬種に比べるとかかりやすい病気などは、
比較的少ない犬種といえます。

ですが、意外と皮膚の弱い子が多いように感じられます。

アレルギー性皮膚炎や膿皮症、指間炎など、皮膚のトラブルにはいろいろな種類があり、
その原因も様々・・・でも、一番大切なことは常に体を清潔にしておくことです。

またジャック・ラッセル・テリアは抜け毛の多い犬種でもあり、
その死毛がいつまでも絡み付いていることなども皮膚にはあまりよくありません。

こまめなブラッシングや、被毛を堅く保つために、
毛を抜くストリッピングも皮膚を強くする効果があります。

お手入れの時間は、愛犬との大切なコミュニケーションの時間でもあります。

こまめなブラッシングと、定期的なシャンプーを心がけ、
常に体を生活に保ってあげるようにしましょう。


その他にも、ジャック・ラッセル・テリアがかかりやすい病気や遺伝性疾患として、
膝蓋骨脱臼レッグ・ペルテス病甲状腺機能低下症糖尿病白内障など
があげられます。

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